再エネの今後はどうなる?

再生可能エネルギー 今後はどうなる?

ア 2020年予測

再生可能エネルギーへの投資額は順調に上昇しており、2020年には1年間の投資額は5,000億米ドルに達することが見込まれています。

・参考

Green Investing 2011 Reducing the Cost of Financing(World Economic Forum)

http://www3.weforum.org/docs/WEF_IV_GreenInvesting_Report_2011.pdf

イ 動き出す世界のメガ発電所

(ア)メガソーラー(太陽光発電)

メガソーラーとは、出力1,000キロワット(kW)(=1メガワット(MW))程度以上の規模を有する太陽光発電に対する総称ですが、小規模の太陽光発電を地域内に多数分散配置したものをメガソーラーと称する場合もあります。

日本では、太陽光発電といえば「戸建住宅の屋根」がまずは定説で、これに続く分野として導入拡大が急務といわれているのが、集合住宅、公共・産業施設などです。これらはいずれも建物の屋根・屋上等への設置を想定し、大型産業施設などでは数百kW以上の出力も期待できますが、大半の施設では数十kW程度の出力です。

一方、メガソーラーは、出力およそ1MW以上の規模を有する大規模太陽光発電で、相応の設置面積が必要となります(目安として1MW当たり1.5~2ヘクタール程度)。

大規模建物の屋根等もありますが、主に未利用地・遊休地などに設置、建設されます。強力な導入支援策を講じている海外諸国等では既に相当量導入されており、自家消費よりもむしろ、発電所(発電事業)として利用していることが多いことが、規模の大きさに加えての特徴です。

これまでに世界で導入されたメガソーラーは800件を上回り、合計出力は300万kWを上回っています。2007年は1年間に約40万kWのメガソーラーが導入され、2008年には200万kW以上が導入されたものと見られます。

メガソーラーの急速拡大の大きな駆動力として、欧州を中心に多くの国々で導入されているFIT制度(後述)をはじめ、優遇税制やRPS制度(後述)等が挙げられ、今後のメガソーラー導入が多く計画されています。

メガソーラートップ10

太陽光発電所名

最大出力(MW)

所有者

パネルタイプ

完成年

1

カナダ Sarnia 92 Enbridge CdTe 2010

2

イタリア Montalto di Castro 84 Sunpower c-Si 2011

3

ドイツ Finsterwalde I, II & III 83 Q-Cells c-Si 2010

4

イタリア Rovigo 70 First Reserve c-Si 2010

5

スペイン Olmedilla de Alarcón 60 Nobesol Levante c-Si 2008

6

米国 Boulder City (Copper Mountain) 55 Sempra Generation CdTe 2010

7

ドイツ Strasskirchen 53 Q-Cells c-Si 2009

8

ドイツ Lieberose 53 Juwi Solar CdTe 2009

9

スペイン Puertollano I 52 Renovalia Energy c-Si 2008

10

ポルトガル Moura (Amareleja) 46 Acciona Solar c-Si 2008

・参考

SOLAR PLAZA

http://www.solarplaza.com/top10-largest-pv-power-plants/

(イ)風力発電所の大規模化

風力発電の大規模化は、対抗発電と比較しても急速に進んでおり、世界最大規模のメガソーラーが約100MWなのに対して、世界最大規模の風力発電所は約800MWの規模に達するものがあります(アメリカRoscoe)。

陸上風力発電トップ10

発電所名

出力(MW)

設置国

稼動年

Roscue

781.5

アメリカ

2009

Horse Hollow

735.5

アメリカ

2005

Capricorn Ridge

662.5

アメリカ

2008

Flower Ridge

599.8

アメリカ

2010

Sweetwater

585.3

アメリカ

2007

Buffalo Gap

523.3

中国

2008

Dabancheng

500

アメリカ

2000

Meadow Lake

500

アメリカ

2010

Panther Creek

458

アメリカ

2009

Biglow Canyon

450

アメリカ

2010

また、これまでの風力発電は主として陸上で行われていましたが、近年では、洋上風力発電が盛んになっております。

洋上風力発電所トップ10

発電所名

出力(MW)

設置国

稼動年

Thanet

300

イギリス

2010

Horns Rev II

209

デンマーク

2009

Rødsand II

207

デンマーク

2010

Lynn and Inner Dowsing

194

イギリス

2008

Robin Rigg (Solway Firth)

180

イギリス

2010

Gunfleet Sands

172

イギリス

2010

Nysted (Rødsand I)

166

デンマーク

2003

Bligh Bank (Belwind)

165

ベルギー

2010

Horns Rev I

160

デンマーク

2002

Princess Amalia

120

オランダ

2008

今後、中国では、5,000MWを超える巨大風力発電所を、2020年に甘肃省で稼働させることを発表しており、今後も風力発電の大規模化が進展していくことが予想されます。

<「再生可能エネルギー世界の動き」カテゴリー>

  1. 再生可能エネルギーの世界の市場規模は?
  2. どんな国が伸びているの?
  3. 再エネの今後はどうなる?
  4. 世界の普及促進策は?(1)-再エネ先進国による普及促進策-
  5. 世界の普及促進策は?(2)-東南アジアでの再生可能エネルギー普及促進策-

【再エネ基礎知識 項目一覧】

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