再生可能エネルギーは高コストか?

再生可能エネルギーは高コストか?

■最新の報告 ~国家戦略室/エネルギー・環境会議 平成23年12月13日発表資料~

平成23年12月13日に、国家戦略室/エネルギー・環境会議から、「発電コスト試算一覧」が発表されました。
この「発電コスト試算一覧」によれば、今後の技術革新により、2030年には風力発電が最低8・8円、太陽光発電が同12・1円に下がるという試算がなされています。
当該試算には、将来的な状況変化を含め、様々なクリアすべき条件はあるものの、従来の試算に比較して、再生可能エネルギーのコストが必ずしも高コストではないといえる試算となっています。

※以下は、従来のエネルギー政策下における、経済産業省の試算に基づいて記述します。※

■在来型エネルギーのコストについて

在来型エネルギーである化石燃料発電、原子力発電を基本とするエネルギー政策下では、再生可能エネルギーは高コストであるといわれてきました。
平成23年3月10日付で経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部の作成した資料「発電コストをめぐる現状と課題について」によれば、在来型エネルギーと再生可能エネルギーのコストについて発表されています。

発電コストをめぐる現状と課題について(PDF) p18(クリックすると大きな図が表示されます)

この資料によれば、在来型エネルギーの発電コストは、下記のように計算されてきました。

・一般水力=8.2~13.3円/kWh(設備利用率 45%)
・石油火力=10.0~17.3円/kWh(設備利用率 30~80%)
・LNG火力=5.8~7.1円/kWh(設備利用率 60~80%)
・石炭火力=5.0~6.5円/kWh(設備利用率 70~80%)
・原子力=4.8~6.2円/kWh(設備利用率 70~85%)

※ 割引率とは、長期的な投資効率を評価する等の目的で、将来価値を現在価値に割り引く際に用いる利率のことを言う。一般的には、実質利子率や投資期間中の期待収益率等を用いる。

■再生可能エネルギーのコストについて

同じく、経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部の作成した資料「発電コストをめぐる現状と課題について」によれば、再生可能エネルギーのコストについては、別表のように発表されています。

経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部の作成した資料「発電コストをめぐる現状と課題について」

経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部の作成した資料「発電コストをめぐる現状と課題について」(クリックすると大きな図が表示されます)

この資料によれば、再生可能エネルギーの発電コストは、下記のように試算されています。(単位:円/kWh)

・太陽光=30~40台半ば
・風力=10台~20台半ば
・小水力(マイクロ水力)=10~30台半ば
・バイオマス=10台前半~40台
・地熱=10台前半~20台半ば

再生可能エネルギーによる発電ついては、まだ本格導入が進んでおらず、上記の試算結果は、かなり幅のある金額となっています。
また、試算に当たって考慮された条件、サンプルについては、最新のデータに基づき計算されておらず、必ずしも、現在の状況を反映した正確なコストとは言い切れません。

<リンク>
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/denkijigyou/hatsuden_cost/001_05_00.pdf

<参考資料>
資源エネルギー庁 / よくある質問 Q6.1KWhあたりの発電コストについて教えてください。
http://www.enecho.meti.go.jp/faq/electric/q04.htm

経済産業省 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部の作成した資料「発電コストをめぐる現状と課題について」
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/denkijigyou/hatsuden_cost/001_05_00.pdf

国家戦略室/エネルギー・環境会議 第7回コスト等検証委員会
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive02_07.html

<「再生可能エネルギーとは?」カテゴリー>

  1. 再生可能エネルギーとは何か?
  2. 再生可能エネルギーにはどのようなものがあるか
  3. 再生可能エネルギーは高コストか?
  4. 再生可能エネルギーでどれくらい発電できるのか
  5. エネルギーに関する単位について

【再エネ基礎知識 項目一覧】

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